「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
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白山 登茂和さん
お野菜料理 ふれんちん
オーナーシェフ
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白山 登茂和さん
お野菜料理 ふれんちん
オーナーシェフ
近鉄奈良線「河内花園駅」南側の花園本町商店街に、野菜が濃厚でおいしいと評判の和風フレンチ店「お野菜料理 ふれんちん」がある。 野菜ソムリエの資格を持つオーナーシェフの白山登茂和さんが、当日朝に地元の直売所や農家から仕入れた野菜をふんだんに使い、季節感あふれる料理に仕立てる。
前菜はもちろん、メインからデザートにまで野菜が生かされており、素材本来の甘みや歯応えの良さなど、そのおいしさに驚かされる。
現在の店舗は白山さんの実家で、町の中華料理店として長年親しまれていた。料理が身近な環境で育ったが、本格的に興味を持ったのは中学生の頃。「母親の実家が石川県で、金沢市のブドウ園の中にあるレストランを訪れたんです。自然と一体化した雰囲気と野菜がふんだんに使われた料理に感動しました」。
その後、大阪の調理師専門学校へ進み、京都やフランス、そしてきっかけとなった金沢のレストランで修業を重ね、「地元を元気にしたい」と2008年に東大阪で店をオープンさせた。
当初、修行先だった金沢の野菜を使っていた白山シェフ。ところが届くまでに2~3日かかるため、現地で食べるのと味がまったく違ったという。「『大切なのは鮮度』と気付き、地元での仕入れを模索し始めました。探してみると、東大阪には一生懸命おいしい野菜を育てる農家さんがおられたんです。 街中で行う都市農業は場所が限られてしまうため、大量生産には向いていません。だからこそ、質を上げるための土づくりにこだわっており、野菜がとても元気なんです」。
東大阪では、生産量は少ないものの、小松菜など葉物を中心に多彩な野菜が栽培されている。そのため、さまざまな食材を使うフレンチでも地元の野菜でまかなうことができたとか。
手をかけて育てられた野菜を生かせるよう、なるべく創作を控えて極力シンプルな調理を行うのが白山シェフのポリシー。例えば、ある日の「ランチコース」のメインは、鱧と豚バラのムニエルが主役だが、周囲を彩るトマトと万願寺唐辛子のガスパチョソースやキノコ類、レンコンのパイ包みの存在感こそがメニューの要だ。また、芸術作品のようにカラフルで美しい「前菜箱」には、オクラやトマト、焼きナスなど8種以上の野菜が使われている。
また、デザートの定番・シフォンケーキには、なんと小松菜が練り込まれている。特有のえぐみは一切なく、ふわふわとしてやさしい甘さが口中に広がる不思議なおいしさ。
子どもでも食べやすく、ホールでオーダーする常連客もいるという。
「地元の農家さんが気持ちを込めてつくっている野菜をベストの状態で出したい。同じ野菜でも出始めと盛り、名残りの時期で食べ方が変わってきます。一つとして同じものがなく奥深い。そんな地場野菜のおいしさを伝えることが僕の使命です」。
DATA
一つとして同じものがなく奥深い。
そんな地場野菜のおいしさを伝えたい