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「舞いあがれ 東大阪」メッセージ

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白山 登茂和さん

お野菜料理 ふれんちん
オーナーシェフ

白山登茂和(しろやま ともかず)オーナーシェフは、「平成26年度大阪産(もん)五つの星大賞」(大阪府主催)の受賞経験もあり。

一つとして同じものがなく奥深い。
そんな地場野菜のおいしさを伝えたい

近鉄奈良線「河内花園駅」南側の花園本町商店街に、野菜が濃厚でおいしいと評判の和風フレンチ店「お野菜料理 ふれんちん」がある。 野菜ソムリエの資格を持つオーナーシェフの白山登茂和さんが、当日朝に地元の直売所や農家から仕入れた野菜をふんだんに使い、季節感あふれる料理に仕立てる。

前菜はもちろん、メインからデザートにまで野菜が生かされており、素材本来の甘みや歯応えの良さなど、そのおいしさに驚かされる。

力強い生命力を感じさせる、新鮮で濃厚な地場の野菜たち。

現在の店舗は白山さんの実家で、町の中華料理店として長年親しまれていた。料理が身近な環境で育ったが、本格的に興味を持ったのは中学生の頃。「母親の実家が石川県で、金沢市のブドウ園の中にあるレストランを訪れたんです。自然と一体化した雰囲気と野菜がふんだんに使われた料理に感動しました」。

その後、大阪の調理師専門学校へ進み、京都やフランス、そしてきっかけとなった金沢のレストランで修業を重ね、「地元を元気にしたい」と2008年に東大阪で店をオープンさせた。

欄間が目を引く店内は、木の温もりを感じさせ、ほっこりくつろげる雰囲気。

当初、修行先だった金沢の野菜を使っていた白山シェフ。ところが届くまでに2~3日かかるため、現地で食べるのと味がまったく違ったという。「『大切なのは鮮度』と気付き、地元での仕入れを模索し始めました。探してみると、東大阪には一生懸命おいしい野菜を育てる農家さんがおられたんです。 街中で行う都市農業は場所が限られてしまうため、大量生産には向いていません。だからこそ、質を上げるための土づくりにこだわっており、野菜がとても元気なんです」。

東大阪では、生産量は少ないものの、小松菜など葉物を中心に多彩な野菜が栽培されている。そのため、さまざまな食材を使うフレンチでも地元の野菜でまかなうことができたとか。

金沢出身の奥様・晴美さんと二人三脚で店を盛り立てている。

手をかけて育てられた野菜を生かせるよう、なるべく創作を控えて極力シンプルな調理を行うのが白山シェフのポリシー。例えば、ある日の「ランチコース」のメインは、鱧と豚バラのムニエルが主役だが、周囲を彩るトマトと万願寺唐辛子のガスパチョソースやキノコ類、レンコンのパイ包みの存在感こそがメニューの要だ。また、芸術作品のようにカラフルで美しい「前菜箱」には、オクラやトマト、焼きナスなど8種以上の野菜が使われている。
また、デザートの定番・シフォンケーキには、なんと小松菜が練り込まれている。特有のえぐみは一切なく、ふわふわとしてやさしい甘さが口中に広がる不思議なおいしさ。
子どもでも食べやすく、ホールでオーダーする常連客もいるという。
「地元の農家さんが気持ちを込めてつくっている野菜をベストの状態で出したい。同じ野菜でも出始めと盛り、名残りの時期で食べ方が変わってきます。一つとして同じものがなく奥深い。そんな地場野菜のおいしさを伝えることが僕の使命です」。

「ランチコース」3,080円(2020年9月現在)のメイン。鱧と豚バラにたくさんのキノコや野菜が合わさりボリュームたっぷり。
絵画のような「前菜箱」は、フタを開けた途端、思わず歓声が! 「ランチコース」3,080円(2020年9月現在)の一品。
名物の「小松菜のシフォンケーキ」には、いちじくなど旬の果物を添えて。

DATA

お野菜料理 ふれんちん

駅名
近鉄奈良線「河内花園駅」
住所
大阪府東大阪市花園本町1-1-38
電話番号
072-961-4910
営業時間
ランチは12:00~/13:00~※予約制。
ディナーはテイクアウトのみ
定休日
日曜・月曜、不定休あり
アクセス
近鉄奈良線「河内花園駅」から徒歩約3分
公式HP
https://frenchin.jp/
  • ※掲載情報は2022年9月現在のものです。変更している場合があります
  • ※新型コロナウイルス感染症の影響などのため、価格・休み・営業時間等を変更している場合があります
  • ※掲載人物は撮影時のみマスクを外しています。また、店舗のアクリル板等を一時的に撤去している場合があります
  • ※掲載の記事、写真、イラストなどの無断掲載を禁じます
  • ※掲載している表示価格は全て税込価格です