「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
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森永 耕治さん
共和鋼業株式会社
代表取締役社長
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
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森永 耕治さん
共和鋼業株式会社
代表取締役社長
建物の外周や土木工事の現場などでよく見かけるひし形金網。共和鋼業株式会社はこの業界においてトップクラスの生産量を誇るメーカーだ。ネットフェンスや落石防止金網など、あらゆるひし形金網に対応し、特に10mmと細かく遮光性の高い「極細目ひし形金網」が製造できる数少ないメーカーでもある。
「ひし形金網は機械で一気にガシャンと製造するイメージがあるようですが、実は線材を一本一本丹念に編んでいく織物のような工程でつくられています。
一見すると機械任せのようにも見えますが、出来上がりの寸法や網目の大きさなどを調整するのは職人です。
それがスムーズにできるようになるには数年はかかりますね。今、うちの会社では20〜50代の従業員たちが頑張ってくれています」と話すのは、4代目・森永耕治さんだ。
ひし形金網業界では確固たる地位を築く同社だが、10年ほど前から新たな挑戦を始めている。それは、これまで培った技術にデザイン性やアート性を付加した新製品づくりだ。
森永さんは自らを“ヒシオ”と呼ぶほど、ひし形金網愛にあふれた男。父の後を継ぎ、2015年に社長になる以前から、ひし形金網の可能性を追求し続けてきたという。「ひし形金網は生活の安全を守る縁の下の力持ち的な存在で、決して主役ではない。でも、スポットライトを浴びるステージに立たせたいとずっと考えてきました」と熱を込める。
その一つが、近畿大学文芸学部文化デザイン学科との産学連携製品として誕生した「ニットフェンス」。カラーバリエーションが豊富で、誰でも1人で組み立てができる新時代のフェンスはグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性の高い製品として有名に。その後は、東大阪市との産官連携プロジェクト「HIGASHIOSAKA FACTORies(東大阪ファクトリーズ)」でプロダクトデザイナーの倉本仁さんとともにひし形金網を座面に用いた「NETBENCH(ネットベンチ)」を共同開発し、「AMU UMU(編む・生む)」ブランドを立ち上げた。ほかにも、「チーム東大阪オープンイノベーション」という東大阪のモノづくり企業によるチームでは、ひし形金網を使った卓上ラックや収納ラックを開発し、「kanaami lab」という自社製品の販売サイトもオープンした。
さらに、近畿大学文芸学部文科デザイン学科とは、ひし形金網にカラフルなチューブを取り付け、絵や文字をデザインできる「グラフィックフェンス」を共同開発。有名インテリアショップの内装にも採用されるなど、話題の製品になっている。
「東大阪はモノづくりを頑張ろうとする企業を応援してくれる風土があり、周囲の企業も一緒になって高みを目指せる街です。だからこそ、共感してくれる人たちと繋がりながら、何ができるのか、何をしたいのかを形にして一歩先を目指していきたい。東大阪のモノづくり企業の心意気を見てもらいたいですね」。
そう話す森永さんの腕には、ひし形金網でつくった自作のブレスレットがキラリと光る。「プライベートはもちろん、仕事中もずっとつけています。私に会った人は否が応でもひし形金網を意識してくれるようになるから。そうやってファンを増やしていきたいんですよ」と、森永さんは笑顔を見せた。
DATA
ベンチやアクセサリーも!ひし形金網を
スポットライトを浴びるステージに立たせたい