「舞いあがれ 東大阪」メッセージ


MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
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藤木 紗英さん
食堂喫茶 PECOSLOPE 店主
真剣な眼差しでコーヒーを淹れる店主の藤木紗英(ふじき さえ)さん。
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
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藤木 紗英さん
食堂喫茶 PECOSLOPE 店主
真剣な眼差しでコーヒーを淹れる店主の藤木紗英(ふじき さえ)さん。
近鉄奈良線「枚岡(ひらおか)駅」を降りてすぐの場所に、2021年3月に誕生したカフェ「食堂喫茶 PECOSLOPE(ペコスロープ)」。店内はあたたかみのある木目調の家具と、ドライフラワーやアンティークの雑貨がとけあい、くつろぎの空間をつくりだしている。
店主の藤木紗英さんは、保育士として勤務しながらも、小さい頃からの夢だったカフェ経営をあきらめきれず、大阪・福島の「カフェバー巣バコ」での修行に飛び込むことに。そこでは調理も接客もすべて1人で行う大変な環境だったというが、「この経験はチャンスだと思ったんです。なんとか自分の力にして独立を叶えたい!」と前向きな気持ちで一心不乱に取り組んだそう。
この経験が藤木さんの自信となり、念願だった独立を後押し。新天地に枚岡を選んだのは、生まれ育った地元であることに加え、このエリアには飲食店が少なく、昔から“誰かがつくってくれたらいいのに……”と感じていたから。そこで、「“誰か”じゃなく、今、自分がつくろう」と思いたち、オープンに至った。
店で提供するのは、ごはん、サラダ、月替わりのメインのおかず、小さいおかず6~7種類、野菜たっぷりのスープが楽しめる「ペコスロプレート」(1,650円)や、大阪・上本町の「上町珈琲」から仕入れた豆を使い、サイフォン式で一つひとつ丁寧に淹れるコーヒー、平飼いたまごときび砂糖を使った優しい味わいのおやつなど。野菜は小規模農家からダイレクトに仕入れる青果店から、米は地元の米店からその時に良いものを仕入れ、卵は自然環境を整えてストレスの少ない環境で育てられた生駒市産の「くらがり峠のたまご」を使用するなど、食材選びにもこだわる。
「やっぱり、一番おいしいものって旬の食材だと思うんです。生産者の皆さんは気持ちを込めてつくっておられます。それをメニューにのせてお客さまに発信していくのは、現場にいる私の役割なのだと感じています」と藤木さんは言う。
オープンから1年以上が経過し、現在は地元客を中心に、枚岡神社や生駒山のハイキングへ訪れる人、SNSで同店を知った人などが訪れている。藤木さんがこだわった大きめの東大阪製センターテーブルは、1人客でも居心地よく過ごせる場所。「それぞれの時間を楽しく過ごしながら、人の温かさを感じることができる場所でありたい」と願った通りの景色が実現できている。
最近では、カフェの弁当を持ってハイキングに行くイベントの開催や、地域の店が共同で開くマーケットへも積極的に参加しているそう。「今後も“自分がこうしたい!”という思いを形にしていきたい」と語ってくれた。
DATA
生産者の心のこもった思いを、
手づくりのランチやおやつにのせて