「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
柴田 彩さん
GOJODO-五條堂-
本店 2代目和菓子職人
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
柴田 彩さん
GOJODO-五條堂-
本店 2代目和菓子職人
ナイフを入れると、色とりどりの断面が出現!ブルーベリー、オレンジ、バナナ、フランボワーズ、パイナップルがぎっしりと詰まったフルーツパフェ大福が、東大阪の地名・鴻池を冠した「鴻池花火」だ。
その名の通り、見た目はもちろん、5種類のフルーツのさまざまな味わいが口の中で広がる感覚が、まさにきらびやかな花火のよう。地元だけでなく、大福を求めて県外から訪れるお客さまも多いという、話題の商品である。
この華やかな商品を販売しているのが、1975年創業の和菓子店「GOJODO-五條堂- 本店」。現在は、初代の父親から受け継いだ2代目の柴田彩さんが“こころはずむ和菓子”をコンセプトに掲げ、同店を訪れた人、お菓子を食べた人みんながワクワクするお菓子づくりに取り組んでいる。
柴田さんの根幹にあるのは「無いからできる!」という思いだ。
幼い頃から当たり前のように和菓子が身近にある環境で育ったものの、家業を継ぐことは考えておらず、短大卒業後は総合商社に勤務した。初めて家業を外から見て和菓子の魅力を再認識したこと、そして父親が体調を崩したことをきっかけに家業を継ぐことを決心したのは、23歳のとき。
「とはいえお菓子のつくり方を教えてもらえるわけでもなく。そうすると人って“自分自身ができる仕事は何か?”と探すようになるんです」と柴田さん。商品をもっと売るためにPRに力を入れたり、独学で勉強を重ねたり。
それらの努力が実り、徐々に初代がつくる和菓子が並ぶカウンターのすき間に置いてもらえるようになったそう。「できないことを卑屈に思うのではなく、最大限頑張れば認めてもらえることを実感しました」。
その後、2代目として店を継承した柴田さんは、和菓子をベースに洋菓子の要素を組み込んだ、新発想のお菓子づくりに尽力。「鴻池花火」以外にも独創的な新作を次々と考案していく。
その一つ、「羊羹みのり」は、紅茶に合うことをイメージしたグラノーラのような羊羹。カシューナッツやピスタチオ、イチジクなど7種類の素材がぎっしりと詰まっており、特に女性に好評だ。
「とらい焼き」は、“頑張る人を応援したい”という思いを込めて、トライを決めているラグビー選手の姿を焼印で入れた、これもファンが多い一品
また、柴田さんの新たなチャレンジが形となったのは、2022年7月、大阪市西区にオープンした新店舗「ittan(いったん) 五條堂」。こちらは、柴田さんが「若い人たちを応援する場所にしたい」と、若手スタッフが中心となって、これまでの五條堂にとらわれないメニューづくりに取り組んでいく。
「和菓子の世界に入って約20年。自分で考えることを大切に、枠に収まらない自由な発想で好きなことを形にしてきました。これからも和菓子と楽しいこと、好きなことをつなげていきたいです」と力強く語ってくれた。
DATA
自由な発想で“こころはずむ
和菓子”をつくりたい