「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
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HIGASHIOSAKA
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畑 博司さん
畑 太樹さん
肉の森田屋 ひょうたん山店
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畑 博司さん
畑 太樹さん
肉の森田屋 ひょうたん山店
瓢箪山の商店街、「サンロード瓢箪山」で、コロッケをはじめ、こだわりの和牛が人気の「肉の森田屋 ひょうたん山店」。店長を務める畑 博司さんは、「販売から50年を超えるこのコロッケのように、長く親しまれる精肉店を目指しています」と話す。
「精肉店をやるなんて考えてもなかった」と話す畑さんは、大学卒業後、東大阪で数店舗の精肉店を営む叔父の助言もあり、伊藤ハムが運営する職人技術専門学校へ進む。精肉に関する基礎知識を学ぶなかで、少しずつ叔父の仕事に関心を向けるようになったという。「でも、すぐに叔父の店に入ろうとは思わず、専門学校を卒業してからは社会勉強も兼ねて別の企業に就職しました。ここで、いろいろな人と出会えたことが、今でも大きな財産になっています」。
数年の勤務を経て26歳のとき、叔父の誘いで肉の森田屋に就職した。「今思うと、大きな志や強い情熱があったわけではなかったですね。叔父の誘いで、『一度、挑戦してみよう』という感じです。それでも、叔父や叔母は真剣になって私を仕込んでくれました」と、当時を振り返る。東大阪で展開していた各店舗をまわりながら、仕事を覚えていくなかで、現場でしか教わることができない肉質の良し悪しに加え、大きな成果となったのが、お客のニーズを把握できたことだ。
「プロとしては、最高級の銘柄を提供したいと思うものです。もちろん、おいしいわけですから。でも、お客さんはブランドより品質。それに、お手頃の価格だからこそ、普段の献立にしようと定期的に足を運んでくれるんです。それを発見できたことが、今の仕事につながっています」。
29歳のときに、現在のひょうたん山店の店長に昇格。「周囲からの熱心な指導や、ほかの社員と区別なく扱ってもらったことで、いつしか『絶対に店長になる』という競争心が芽生え、精肉に関する幅広い知見を習得できた結果ですね」と振り返る。
店長に就任後は、最高品質の和牛を扱うばかりではなく、リーズナブルな価格で購入できる国産牛も豊富にラインナップ。「私自身が目利きした牛を一頭買することで品質が一定になり、自信を持った肉を提供できます」と胸を張る。“良い肉を手頃な値段で”を大切にしたことで、より幅広い層が訪れるようになったそうだ。
さらに、精肉のおいしさをもっと多くの人に知ってもらうために、飲食事業にも進出。すき焼き・しゃぶしゃぶ、炭火焼き店を東大阪にオープン。「精肉店の肉だから期待して来られる。その期待を越えるため、希少部位や見たことがないような美しい霜降りなど、より良い品質のものを提供しています」。こうした取り組みにより評判もさらに高まり、精肉販売の強い追い風にもなった。
畑さんの叔母が50年前に考案したコロッケも、さらに魅力を広げるため、大阪・難波駅構内で専門店を開いた。好評を得たことで、テレビなどが取材に訪れるようになると、地元だけではなく関西で知られる名物コロッケに成長。今では多い日には数百個も売り上げることもあるそう。そして、学生向けのボリューム満点の弁当の販売や、若い社員からのアイデアをもとにした宅配なども行っている。「これからは、次の世代にがんばってほしいですね。若い人のエネルギーは活気がある。その力で、まち全体を大きく盛り上げてほしいと願っています」と、畑さんは微笑む。息子さんの太樹さんをはじめ、育成に力を入れた成果はすでに現れているようだ。
DATA
いつもの食卓に彩りを
地元に根付く精肉店