「舞いあがれ 東大阪」メッセージ


MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
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木村 泰治さん
オージーケー技研株式会社
代表取締役社長
海外業務担当を経て、自転車カルチャーの違いを体感した、三代目社長・木村 泰治(きむら たいじ)さん。
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
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木村 泰治さん
オージーケー技研株式会社
代表取締役社長
海外業務担当を経て、自転車カルチャーの違いを体感した、三代目社長・木村 泰治(きむら たいじ)さん。
昭和16(1941)年創業、東大阪に本社を構え、現在はオランダと中国にも拠点を置くオージーケー技研株式会社。セルロイド製の自転車グリップ製造に始まり、1960年にはいち早くプラスチックの射出成形によるグリップを開発するなど、さまざまな自転車パーツを世に送り出してきた。現在は、自転車用チャイルドシートの国内シェア6割強を占めるほど事業規模を拡大し続けている。
「自転車用チャイルドシートのシェア拡大については、『少子化が進み、子どもをこれまで以上に大切にする親が増えるだろう』との二代目・木村 秀元社長による仮説が的中した形ですね。また、従来の鉄製チャイルドシートから全樹脂製による軽量化をはじめ、安全基準以上の厳格で広範囲にわたる品質検査を重ねて追求した安全性と高い技術力がもたらしたものだと自負しています」と話す木村 泰治社長。
工場には、素材をリサイクルすることができる機械や、さまざまなデザインの成形がかなうガスインジェクションシステムを採用した大型機械など最新機器を導入しているが、どの工程にも必ず人の手を加えているのがこだわり。「この“人の手”こそが、高品質で安全性の高い商品を生む秘訣です」。
「技術の進歩や革新はもちろんですが、これからの時代は自転車パーツから新しい価値を創造していくことも必要」と木村社長。これは2017年に「ふたごじてんしゃ」を開発したことも背景にある。
「双子を育てる母親から製作を依頼されましたが、自転車製造メーカーとの兼ね合いも考え、即答はできなかったんです。ただ、自転車そのものを変えていかなければ、本体はもちろん、その周辺パーツや文化もより良いものは生まれないなと。そう考えると、本当に必要なものはまだ製造できていなかったんだと気付かされたんです」。
そうしてつくり上げられた「ふたごじてんしゃ」には、これまでにない技術とノウハウが集結している。
「外部スタッフの方を招き、自転車本体のデザインや構造を研究しました。安全性への追求はもちろんですが、自転車という移動ツールそのものを改めて考えることもできたんです」。
それがきっかけにもなり、新たに“家族の移動創造企業”というスローガンを掲げることにもつながったという。
そのスローガンのもと開発されたのが、これまでになかったペットの簡易ハウスとしても使える3wayバックの「サイクルポーターリュック」だ。「単なる移動ツールではなく、自転車を中心として家族のより良い生活時間を提供する。それは人間だけでなく、犬や猫など一緒に暮らすペットも同様です」。
このように、ユーザーが本当に必要とするモノづくりに次々と応えていく同社。「良いものをつくるのは当然のこと。これからはユーザーとの距離をもっと縮め、本当に必要なものを探り提供していけるようにしたいですね。そのための新しい活動も進めていければ」と意気込む。
「モノづくりのまち・東大阪を拠点としながら、他企業とのつながりを広げ深めていき、新しい価値を創造したい」と話す木村社長。
自転車にまつわる小さなパーツのひとつが、まだ見ぬ新しい暮らしの価値を創造していく。
DATA
家族の移動手段に
新たな価値を創出する