「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
足立 克己さん
大阪モノづくり観光推進協会
専務理事/事務局長
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
MESSAGE
足立 克己さん
大阪モノづくり観光推進協会
専務理事/事務局長
大手旅行会社とも提携し、年間6,000人以上(2023年度は7,000人超え)もの学生を受け入れる町工場見学ツアーを生み出したのが、大阪モノづくり観光推進協会専務理事・事務局長の足立 克己さん。
「東大阪の資源。それこそ、モノづくりを営む中小企業・工場が主役なんです。この魅力を伝えることこそが、東大阪というまちを活性化させることにつながる」と話す。
重要なことは、期間限定ではなく、継続してツアーを行えること。そのために企業や工場一つひとつに直接出向き、その熱意を伝えることで、協力企業は今では60を超えるほどに。どの時期でも、必ず工場見学を行える整備にも力を注いだ。「企業や工場が密集する東大阪だからこそ実現できたことですね」。
特筆すべきが、このツアーには決まったプランがないこと。訪れる企業や工場が都度異なるからではなく、モノづくりの本質、生み出すことと働くことの意義を、若者に伝えるためだ。 「決まった筋書きでは、それぞれの企業や工場が携わっている内容が伝わらない。そこで働き、モノを生み出す職人自らの言葉、そして彼らの動きで伝えることこそ、学生にはリアルに刺さるんです」。
稼働する工場に響く音、そしてその場の温度も体感できるよう、この規模のツアーでは考えられないが、参加者全員にイヤホンを配布。職人の言葉を現場で耳にしてほしいとの思いからだ。
「“体験”ではなく“体感”。その現場でなにかをつくるのでは、本当のモノづくりの意味や本質を理解することはできない。ただの思い出になるだけなんです。小さなネジひとつ、部品ひとつがロケットのパーツになり、世界の未来を変えている。この小さなモノづくりに、大きな可能性が秘められていることに気づいてもらうには、体感こそが重要だと考えています」。
この思いは職人にもしっかり届いている。どうすれば伝わるのか。自分が手がけるモノが、どういった意味を持つのか。彼ら自身が改めて考え、そして自分の仕事により誇りを抱くことにもつながったそう。
参加した学生から多くのお礼が届くなか、足立さんの記憶に強く残る言葉が、「進路で悩んでいましたが、モノづくりに携わる学校に通うことに決めました」。
モノづくりの魅力、面白さを伝える。それがモノづくりの担い手を増やしていく。日本全国の自治体がツアーを参考にするために訪れるが、「職人自ら伝えるツアーは、開催できそうにない」とこぼすのだそう。東大阪というまち、ここで働く職人の気概が生み出す唯一無二のツアーを成功へと導いた足立さんの、その情熱と行動力、これもまたモノづくりの魅力に取り憑かれたからこそ生まれたもの。
「日本で唯一のツアーを開催できた東大阪だからこそ、当たり前すぎた環境に宿る魅力を再確認し、発信していくことで、さらにモノづくりの未来も明るくなると思います」。
DATA
「モノづくりのまち」だからこそできる
働く意義と意味を見出す工場見学