「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
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宮本さん
ドーナツ屋 店主
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
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宮本さん
ドーナツ屋 店主
近鉄奈良線「瓢箪山駅」から南に歩いて数分。7個で300円というお手頃な価格で評判の「ドーナツ屋」がある。地元の人たちが足繁く通い、午後には売り切れになることも多いという。店名もシンプルな「ドーナツ屋」を切り盛りするのは、店主の宮本さん。半間しかない小さな店舗で“つくりたてのおいしさを届けたい”と、創意工夫を凝らしながらドーナツをつくり続けている。
「飲食の仕事をするなんて思ってもいませんでした」と話す宮本さん。工業高校電気科を卒業後、工場や建設会社で働いていたが、いろんなことに挑戦したいと、近所のベーカリーに転職したのが人生の一大転機となった。
「パンづくりって奥が深く、本当に面白かった。でも没頭しすぎたあまり体調を崩してしまい、休養を余儀なくされました」。
復帰後は飲食以外の仕事を考えたが、ベーカリーでの経験が忘れられず、思い切って東大阪にカレーパン専門店をオープンさせた。「今までの経験から、お客さんは“できたて、つくりたて”の新鮮さを求めていることを分かっていました。カレーパンこそ、その魅力を届けられるんじゃないかと考え、カレーパンに絞り込んで勝負をかけました」。
この考えはお客の思いをうまくとらえ、オープンから早々に人気店の仲間入りを果たした。思わぬ誤算だったのが、主役のカレーパンだけでなく、サブメニューのドーナツが好評だったこと。「カレーパン以上にドーナツが飛ぶように売れたんです。だったらドーナツに特化し、さらに極めようと考えました」。
そして、店舗を現在の瓢箪山に移し、「ドーナツ屋」と屋号を改め新たなスタートを切る。
現在のドーナツを生み出すまでは、何度も工夫を凝らしたという。「オリジナルでブレンドした生地を使用し、揚げる前に熟成させることでハードでありソフトでもある独特の食感に仕上げることができました。今も試行錯誤の連続で『もっとおいしくなるには?』という問いかけを常にしながらドーナツづくりをしています」と、こだわりを語ってくれた。
そして、7個で300円という価格帯を維持していることも地元から愛される大きな理由となっている。「売れ残りを出さない、私の作業時間を短縮するなど、お客さんから見えない部分の改善は常に心がけています。“おいしかったよ”とか“また、来るね”といった何気ない言葉が仕事の大きな原動力になっています」と、嬉しそうに笑う宮本さん。
DATA
「また来るね」「おいしかったよ」
何気ない言葉がドーナツづくりの原動力に