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「舞いあがれ 東大阪」メッセージ

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三島 圭四郎さん

三島硝子建材株式会社
代表取締役

平成22(2010)年に代表取締役に就任した二代目の三島 圭四郎(みしま けいしろう)さん。

「大家族主義」を掲げ働く人を大切に!
想いあふれる社会づくりを目指して

三島硝子建材(みしまがらすけんざい)株式会社は、昭和45(1970)年に「三島硝子店」として創業したものの、「先代が、サッシ製作の依頼を受けてから、その面白さに目覚めてしまって(笑)」という理由で業務を変更。以来、硝子店という屋号はそのままに、アルミフロントサッシメーカーとして、関西ではトップシェアを誇っている。

「メインで手がけているのは、フルオーダーのフロントサッシです。納入実績にはイオンモールやりんくうプレミアムアウトレットなど、一般住宅のサッシとは異なる店舗のオーダーが多いですね。外と内をつなげる扉(サッシ)は、それぞれの現場で求められることが異なり、環境に合わせた枠組みを生み出すことが求められるんです」と話すのは、二代目社長の三島 圭四郎さん。

仕事は分業制。職人同士が連携を取りながら、オーダーサッシを完成させる。
黙々と作業をこなす職人も、カメラを向ければこの笑顔。技術はもちろん、サービス精神も満点。

製品の製作現場である会社1階の工場は、ゴミひとつない美しい作業環境を保っており、その中で若手からベテランまでが、のびのびと作業に取り組んでいる。

「会社を家族に。より良いものを手がけるための働き方、そして生み出すものに責任と誇りを持ちたいと常に思っています」と話す三島さんは、働く人を大切にする大家族主義を掲げている。
職人がのびのびと働く理想的な職場づくりを目指すきっかけとなったのは約15年前。受け入れていたベトナム人技能実習生に、「この会社はベトナム人と仲良くしない。仕事で失敗しても説明しないで怒るだけ。もっとベトナム人と絆を持ってください」と必死に訴えられたことだ。

「モノづくり以前の話ですよね。利益を追求するだけが会社ではない。社員一人ひとりがイキイキと働き、関係性を深め経験を積み重ねていく。その積み重ねこそが人間として豊かな人生を過ごすために大切なことであり、モノづくりの本質だと改めて考えさせられました。良い商品を生み出すには、職場において、それぞれの幸せを思いやれる厳しくも温かい家族のような関係を深めること、商品を使う人のことをより深く思い、行動できる人間性を育み合うことが大事なのだと再確認できました」と三島さん。

そこから、社員一同で食べる3時のおやつや誕生日パーティ、ときに三島さん夫婦が自らふるまう昼食会など、社員同士でコミュニケーションが生まれるような取り組みをはじめた。「若いスタッフがベテランに相談したり、逆にベテランが若手に新たな気付きを与えるといったことも増えました。コミュニケーションが活発になったことから、若手社員の成長が早くなり、サッシの品質もさらに良くなったのは驚きました」と三島さん。

職人になりたいと門を叩いた4年目の女性社員。彼女を中心に、意見交換も活発になったそう。
見覚えのあるピンクの扉は、某作品をオマージュしたイベント用の特注品。

サッシをつくる工場環境の改善に加え、社員の家族同士が交流できる機会も増え、職場の雰囲気をどんどん良い方向に変えてきた同社。ユニークなのが、創業以来、今も給料を現金手渡しにしていること。これを続けるのは、家族から「今月もお疲れさまでした。ありがとう」という言葉が自然と出るようになることを狙っているのだとか。さらに、給与袋には手がけた仕事内容が分かる手づくりの『みしま新聞』を同封するなど、手間ひまをかけた独自の取り組みを続けている。
「ある社員の娘さんから、『お父さんのすごさを改めて知りました』とのメッセージをもらったこともありました。1日のほとんどを会社で過ごしているわけですから、普段どういう仕事をしているのか家族に知ってもらうことも大切だと思うんです」。

三島さんの取り組みは社内にとどまらず、地域の人々への貢献へと広がっている。なんと、サッシの修理に訪れた家で、遺影のガラス交換まで行ったことも。「サッシなどで培った知識と技術が生かせられるなら、困っている人のお手伝いも積極的にしていきたいですね」と三島さん。
モノづくりのワークショップやあきんど祭りなど、これまでも地域への貢献活動を行っていたが、今後はこれまでとは異なる方法で携わっていくそう。「東大阪のモノづくり文化を未来につなげるためにも、さまざまなカタチでその魅力を世間に発信していくことが必要。ただ良いものをつくるだけでなく、面白さを通して、想いがこもったモノづくりの尊さもきちんと皆さんに伝えていけるようにしたいですね」。どのようなカタチで三島さんの想いが私たちのもとに届けられるか、楽しみに待ちたい。

DATA

三島硝子建材株式会社

駅名
Osaka Metro千日前線「北巽駅」
住所
大阪府東大阪市岸田堂西2-4-22
電話番号
06-6729-1773
受付時間
9:00〜17:00
定休日
日曜・祝日
アクセス
Osaka Metro千日前線「北巽駅」から徒歩約8分
公式HP
https://sashnomishima.com/
  • ※掲載情報は2023年9月現在のものです。変更している場合があります
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