「舞いあがれ 東大阪」メッセージ


MAIAGARE
HIGASHIOSAKA
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中農 康久さん
西島 大輔さん
株式会社中農製作所
代表取締役
会長の中農 康久(なかの やすひさ)さん(写真右)と、社長の西島 大輔(にしじま だいすけ)さん(写真左)。
「舞いあがれ 東大阪」メッセージ
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中農 康久さん
西島 大輔さん
株式会社中農製作所
代表取締役
会長の中農 康久(なかの やすひさ)さん(写真右)と、社長の西島 大輔(にしじま だいすけ)さん(写真左)。
昭和24(1949)年にミシン部品製造事業を礎として創業した株式会社中農製作所は、中小型船舶の減速機やトラクターなどの農機具、高精度な自動車部品など、時代のニーズに合わせた製品を製造し、着実に成長を遂げてきた切削加工のエキスパート企業。
「一級機械加工技能士をはじめ、高度な技能を持つ技術者たちがおり、『ミクロン単位のズレもなく仕上げてくれる』と高い評価をいただいています」と会長の中農 康久さん。
2000年代初頭からは、半導体製造装置やロボットなどの最先端分野をはじめ、20業種を超える多様な産業機械部品を製造。「平成19(2007)年には高い技術力が認められ、中小企業庁の『明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社』にも選定されました」と社長の西島 大輔さん。
そんなエキスパート集団を牽引するのが、会長の中農 康久さんと、社長の西島 大輔さんだ。中農さんは24歳で入社後、厳しい先輩職人のもとで6年間みっちり現場作業に従事。「社長の息子として入社したので、プレッシャーもありました。質も数も誰にも負けないぐらい努力して、徐々に認められたという感じですね」。
42歳で社長に就任してからは、他企業の経営者らと交流を重ねながら、独自の切削加工技術を磨き上げ、多くの業界から仕事を受注してきた。「モノづくりのエキスパート企業として成長させてきた自負はありますが、社長としての限界も感じました。成長するためには攻めることも大事なのですが、社員や会社を守ることも大切。攻めと守りを一人でこなすのは並大抵のことじゃないんですよ」。
この考えは、現場で職人と共に汗を流し、経営者として苦難を乗り越えてきた中農さんならではの視点だろう。さらなる発展を目指すべく、「本質を見抜くセンスを感じた」と、西島さんを新社長に抜擢した。
現社長の西島さんは、28歳で工場長、33歳で社長に就任するというスピード出世を果たしている。「お話をいただいた時は、物怖じしない性格なので二つ返事でOKしました(笑)」。現在は主に財務関係を担当する取締役の中農 健太さん、もう一人の取締役である吉永 権治さんと力を合わせて会社をリードしている。
「当社の企業基盤は“弛まない人材育成”。技術力だけでなく、必要とされる人材の育成、人間力の向上に力を入れています。平成26(2014)年にベトナム駐在員事務所、その3年後に会社法人を設立しベトナム工場を完成させたのですが、これは実習生・高度人材として招いたベトナム人からの自発的な提案でスタートしたんですよ。それも優秀なスタッフがそろっていたからこそ。会長に『ベトナムで法人を立ち上げてこい』と言われた時は、分からないことだらけで少し困惑しましたね(笑)」と過去を振り返る西島さん。
先代から中農会長、西島社長へと脈々と受け継がれる企業基盤は、技術力だけでなく、人間力の高さにも支えられているのだ。
DATA
独自の技術力と人間力で成長を続ける
切削加工のエキスパート企業